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肉離れでお悩みではありませんか?
このような痛みや症状でお悩みではありませんか?――ふくらはぎの肉離れを早く・確実に治したいあなたへ
はじめに:ふくらはぎの肉離れとは何か
ふくらはぎの肉離れ(医学的には「腓腹筋・ヒラメ筋など下腿三頭筋の筋挫傷」)とは、筋繊維が部分的あるいは完全に断裂し、炎症や出血、腫れを伴う症状です。ふくらはぎを構成する腓腹筋(特に内側頭・外側頭)やヒラメ筋が、ストップ・スタートを繰り返すスポーツや急なジャンプ、ダッシュ、方向転換などで非常に負荷がかかることで発生します。
本記事では、症状の特徴、重症度の分類、治療ステップ、セルフケア・予防について、柔道整復師の視点で詳しく解説します。まずは、ご自身の状態を知る手がかりにしてください。
症状・痛みの具体的な特徴:どのようなときに「肉離れ」か
肉離れの典型的な症状を細かく知ることで、早期に治療に取りかかることができます。
突発的な痛み・破裂感
走っている・跳んで着地した瞬間、「ピキッ」「ブチッ」という痛みや音を伴うことがある。
唐突にふくらはぎの一部に鋭い痛みが走り、動けなくなるほどの激痛を感じることも。
腫れ・内出血・浮腫
損傷部周囲に腫れが生じる。数時間〜数日かけて腫れが拡大する場合あり。
内出血(皮下出血)が見られ、皮膚が青紫色〜赤茶色になることがある(特に重症例)。
損傷部の熱感・触ったときの柔らかさ、圧痛(押すと痛い)を伴う。
動き・歩行の制限
つま先立ち、階段昇降など、ふくらはぎを収縮させたり伸ばしたりする動作で痛みが走る。
歩く際、特に着地フェーズで痛みが増す。ひどいと歩行不可または松葉杖などでの補助が必要。
痛みの持続・種類
安静時にもズキズキとした痛み、動かすと刺すような痛みがある。
筋肉の引きつり感や、筋膜の伸ばされる感覚、しこり感(筋繊維断裂部)が触れることがある。
症状を見逃しやすいパターン
軽度な肉離れでは、痛みが軽く「筋肉痛かな?」と見落とされやすい。
動かしているうちに痛みが増し、腫れや内出血が現れてから重症と気づくことが多い。
重症度の分類と経過
治療方法や予後を決定する上で、損傷の程度を適切に見極めることが重要です。
レベル 損傷の程度 痛み・動作制限の典型例 回復までの目安期間
軽度(Grade I) 筋繊維の一部に微細な断裂。ほとんどの構造は保たれている。 軽い歩行は可能。階段・ジャンプは痛みあり。腫れ・内出血はわずか。 約1〜2週間で日常動作に支障がなくなることが多い。
中等度(Grade II) 筋繊維の断裂が部分的。中等度の腫れ・内出血あり。動作で強い痛み。 歩行困難。つま先立ち不可。圧痛強。 約3〜6週間程度かかる。治療をしっかり行えば回復性は高い。
重度(Grade III) 筋肉が完全に断裂または付着部から剝がれている。大きな腫れと内出血。 動作不能。歩行不可。明確なしこりや欠損感。 数ヶ月を要することがある。手術が必要になる場合も。
※なお、「Grade II」と「III」の境目は診断次第で変わるため、整形外科や専門の検査(超音波、MRI等)を使うことがあります。
治療ステップ:当院で行う具体的方法
東京都荒川区の接骨院(柔道整復師が施術)で新規患者さまに提供できる治療の流れを、できるだけ具体的に、他ではあまり詳細に書かれていない角度も含めてお伝えします。
初診時の評価・検査
問診
・発症時の状況(いつ・何をしているときに痛めたか)
・痛みの出る動作(歩行・走る・ジャンプ・階段昇降など)
・痛みの種類(鋭い・鈍い・突き刺すような・引きつるような)
・時間経過:安静時・活動後・夜間などで変化あるか
視診・触診
・腫れ・浮腫の有無・左右差の確認
・圧痛(どの部位を押すとどれくらい痛いか)
・しこりや筋繊維断裂の有無(指で触れて筋線維の不連続感)
・可動域の制限:足関節・膝関節を含めて伸展・屈曲でふくらはぎがどう伸びるか
動作テスト
・つま先立ち・ジャンプ・走る動作の中の痛み具合
・歩行時の荷重・体重移動時の痛み
画像検査の判断(必要時)
・超音波検査:損傷部位・断裂の程度・出血の有無などを確認可能。
・MRI:非常に重度・手術検討・肉離れ以外の腫瘍・血管異常の可能性を排除するため。
急性期の処置(発症~72時間を中心に)
「RICE処置」が基本です。早期に行うことで痛みと腫れの抑制が回復促進につながります。
Rest(安静):損傷したふくらはぎを刺激しないよう、歩行を控える。松葉杖や補助具の使用も検討。
Ice(冷却):氷水または氷をタオルで包み、患部に15分程度あてて、1時間毎に繰り返す。冷やしすぎないよう注意。
Compression(圧迫):包帯・サポーター・コンプレッションタイツなどで軽く圧迫を加え、腫れを抑える。血流過多を防ぐ。
Elevation(挙上):患部を心臓より高く上げる(寝る時など)。浮腫軽減のため。
また、軽度~中等度ではこの急性期処置をしっかり行うことで後遺症を防ぎやすくなります。
炎症期~回復期の治療
急性期を過ぎたら、以下のような治療を段階的に進めます。
物理療法
・超音波療法:深部組織の血流促進・癒着予防。
・高電圧刺激療法(ハイボルト・筋間電流):痛みを鎮め、筋の興奮を抑制。
・マイクロカレント療法:組織の修復促進・細胞内の代謝を助ける。
・温熱療法:浅部の筋肉を温めることで柔軟性を回復。
手技療法(徒手療法)
・筋膜リリース:硬くなった筋膜をやさしく伸ばし、癒着を取る。
・伸張ストレッチ:ヒラメ筋・腓腹筋のそれぞれを段階的にストレッチ。過度な痛みがない範囲で。
・筋温や緊張を調整する指圧・揉捏法。
固定・補助具の使用
・テーピング:筋線維断裂部をサポートし、動きすぎを防ぐ。
・サポーター:歩行や軽い運動する際の補助に。
・必要に応じて医師や整形外科と連携し、サポーターの使用期間を決定。
運動療法・再発予防運動
- アイソメトリック運動(等尺性運動):筋肉を伸び縮みさせずに力を入れる。痛みが少ない段階で。
- アイソトニック運動:ふくらはぎを徐々に使って筋力をつける。軽い負荷から始める。
- プロプリオセプション訓練:バランス訓練や足関節・膝・股関節の協調性を高める運動。
- スポーツ復帰に向けた段階的なトレーニング(ジョギング→ダッシュ→方向転換など)。
重度例での対応
完全断裂や付着部からの剥離などでは、整形外科で手術の相談・紹介をする。柔道整復師としては術後リハビリを含めた回復フォローを行う。
大きな腫れ・内出血が強い場合は、医師の指示のもと、ドレナージュ(吸引など)や消炎鎮痛薬の使用を検討。
当院の特徴的なアプローチ
他の整骨院やブログではあまり触れられていない、当院で特にこだわっている点をいくつかご紹介します。これが、再発防止と早期回復につながる要素です。
生活動作と癖の細かい分析
日常でふくらはぎに負荷がかかる動作(靴、歩き方、立ち方、階段の昇降、座り方など)をチェックし、負荷軽減の指導を行います。
フォーム改善指導
スポーツをされている方には、ジャンプ・ストップ・ターン・蹴る動作などのフォームを動画等で確認し、理学療法的視点から改善案を出します。
手技+鍼灸を併用
筋肉の深部損傷や癒着がある場合、鍼による刺激を加えることで血流改善を図り、手技療法とのシナジーで回復を促します。
自己管理プランの提供
ご自宅でできるセルフマッサージ・セルフストレッチ・アイシング・テーピングの具体的方法を患者様ごとにプリント等で提供。回復度合いや動きの改善をチェックできる指標(たとえば、痛みゼロになる歩行時間など)を共有します。
心理的・栄養的ケアも考慮
痛みを抱えていると「動かしたくない」「不安」「筋力低下によるさらなる痛み」という悪循環に陥りやすいため、モチベーション維持のためのフォローや、タンパク質・ビタミンCなどの栄養指導も行います。
自宅でできるセルフケアと注意点
治療に通院するだけでなく、ご自身でも日常で行うことで回復を早め・再発を防ぎます。特に軽度〜中等度の場合、セルフケアの質が回復期間を大きく左右します。
セルフケアの方法
冷却:急性期には氷や冷湿布を適用。15分程度、1〜2時間毎に。冷やしすぎないようタオル等をはさむ。
圧迫:包帯や弾性バンテージ。夜間・休息時にも軽く圧迫しておくと腫れがひきやすい。
軽いストレッチ:痛みがかなり軽くなってきた段階で、腓腹筋とヒラメ筋のストレッチをゆっくり行う。ふくらはぎの前・後ろ・内側・外側を伸ばす。
マッサージ:軽擦(軽くさする)から始め、徐々に指圧などで筋肉の間をほぐす。指先でしこり感を追うように。
筋力トレーニング:つま先立ち(片足・両足)・足首を上下させるような運動など。初めは体重を支える程度から。
ウォーキングの導入:痛みが落ち着いてきたら、まずは平坦な地面で短時間の歩行を取り入れる。
注意すべきこと・やってはいけないこと
痛みを我慢して動かすこと:逆に損傷を広げ、治癒を遅らせる恐れあり。
熱すぎる温め:急性期に温めると炎症が拡大することがあるので注意。
無理なストレッチや強いマッサージ:痛みのある部分を乱暴に扱うと筋繊維がさらに破壊される。
安易な自己判断での復帰:痛みが完全に引いていない段階でスポーツ復帰すると再発のリスクが高まる。
早期回復のための期間と見通し
どのくらいで「普通に歩けるか」「スポーツに復帰できるか」などの目安を具体的に示します(※個人差あり)。
フェーズ 目安の期間 この段階でできること チェックポイント(治療院で確認する項目)
急性期(発症~約1週間) 約0〜7日間 安静・冷却・圧迫。可能なら歩行補助。足を心臓より高くする。 腫れが減ってきているか/安静時の痛みが減っているか/圧痛が少し改善してきているか
回復初期(1〜3週) 約1〜3週間 物理療法・手技療法開始。軽いストレッチ・アイソメトリック運動。 可動域が徐々に改善してきているか/歩行時・軽い運動時の痛みが軽減してきているか
回復中期(3〜6週間) 約3〜6週間 筋力訓練を段階的に強化。補助具・テーピング活用。軽めのジョギング等。 筋力左右差が少なくなってきているか/ジャンプや方向転換で痛みが出ないか/日常動作での痛みの有無
スポーツ復帰期(6週以降またはそれ以上) 約6週間〜数か月 フルの運動再開。負荷・強度を段階的に引き上げ。再発防止運動・動作指導等。 スポーツ動作での耐性があるか/疲労後の痛みが出ないか/ケア(ストレッチ・アイシング)が習慣化しているか
よくある質問(FAQ)
Q. 肉離れと診断されたが、湿布だけでいいのか?
A. 軽度の場合、湿布は補助として有効ですが、冷却・圧迫・安静などの処置を併用しないと根本的な回復が遅くなります。特に歩行やスポーツ復帰を目指すなら、筋力回復・可動域改善までケアが必要です。
Q. 超音波・高電圧治療は本当に効くの?痛いのでは?
A. 適切な出力・時間を選べば、痛みはほとんどありません。超音波は組織の内部修復や血流促進に寄与します。ハイボルト等も痛みを抑えるモードがあります。当院では患者様の感じ方を確認しながら出力調整します。
Q. 再発しやすいのはなぜ?また予防策は?
A. 再発の主な原因は以下です:筋力のアンバランス、柔軟性低下、フォームの不良、疲労・オーバーユース、靴や地面の状態。予防策として、定期的なストレッチ・バランストレーニング・適切な靴の使用・疲労時の休息が不可欠です。
Q. 医療機関(整形外科)を受診すべきタイミングは?
A. 次のような状況では整形外科受診をおすすめします:痛みが強く歩行できない、腫れと内出血が急激・大きい、断裂が疑われる(MRIで確認すべきケース)、感覚障害や神経症状が出ている場合。
当院にお越しいただくメリット
柔道整復師の国家資格を持ったスタッフが、筋肉・腱・関節の構造を詳細に理解した上で施術を行います。
地元・荒川区で多くのスポーツ選手・一般の患者様の肉離れ治療経験あり。実績を基にしたオーダーメイド治療。
清潔で快適な施術環境と丁寧な説明。痛みの原因や回復過程、お一人おひとりに合わせた治療・セルフケアプランをしっかりお伝えします。
通いやすい立地・料金体系(保険適用可能なケースあり)・アフターケア・再発予防に力を入れています。
まとめ:まず何をすべきか
痛めた直後は、無理をせず「安静・冷却・圧迫・挙上」のRICE処置を行ってください。
症状が軽くても、自己判断で放置すると回復が遅くなることがありますので、早めに専門家(柔道整復師)に相談。
治療と並行して、自宅でできるストレッチ・軽い運動・フォーム改善を行うことが、回復を早め再発を防ぎます。
スポーツ復帰を考えている方は、徐々に負荷を戻す計画を立てましょう。
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